■■ カーヴィーダンスのダイエットガイド的解釈 ■■ (執筆:河口哲也)
冒頭で、「セクシーなラジオ体操」と評したことに対して、おそらくカーヴィーダンスファンからお怒りのメールを受けそうなので、先に弁解しときますと、決してカーヴィーダンスをバカにしているのではなく、ラジオ体操のように、動かしたい筋肉や関節をピンポイントで狙った、すなわちよく計算されたエクササイズであるということです。
日本人にはあまりにも身近すぎてラジオ体操はエクササイズには見えないかもしれませんが、正確な動きで、それなりの時間行えば、ラジオ体操も完成度の高い立派なダイエットエクササイズになります。
さて、カーヴィーダンスの魅力は、通常、動かすパーツを意識し過ぎてコミカルな動きになりがちなエクササイズダンスを、ヒップホップダンス的な要素を加えることでカッコよくかつセクシーに仕上げたところにあると言えます。また、飛び跳ねる動きを排除しているため、大きな音が出にくく、階下に音が漏れるような集合住宅の一室でもなんとか練習できるところも利便性が高いと思います。さらに、なんといっても樫木先生のカリスマ性がすごい!47歳でこのチャーミングさは、多くの女性が憧れるところでしょう。
注意が必要なのは、一時的にメディアに取り上げられたカリスマ性がある指導者が一代で築いて、かつ後継者が育たなかったエクササイズプログラムは、数年経つと「いまごろ○○やってるの?」的な雰囲気になるため、それを実行していた多くの人が結局やめてしまうこと。いまごろデュークウォークやブートキャンプをやろうと言われてもあんまりテンション上がらないでしょ。
エクササイズのハードさで言えば、ヒップホップダンスやエアロビックダンスの方が上だし、セクシーさで言えば、タヒチアンダンスやベリーダンスに分がある、ある意味中途半端なエクササイズプログラムなだけに、今後も人気を維持するためには、バージョンアップとカリスマ性のある後継者の出現が不可欠でしょう。