カリフォルニア・ダイエット
2008.09.13
ひとことで言うと:健康フリークの新しい食事法
ダイエットガイド 河口哲也
■■ カリフォルニア・ダイエット発案者 ■■
デイビット・ヒーバー(David Heber)。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)教授。
■■ カリフォルニア・ダイエットの概要 ■■
植物の色素には、ポリフェノールに代表されるさまざま有用物質(ファイトケミカルズ)が含まれています。これらを積極的に摂取することによって、肥満をはじめ心臓病やガンなどのリスクを減らすことを試みます。
カリフォルニアダイエットにおいては、まずは見た目の色により植物性の食材を次の7つのカテゴリーに分類します。
赤グルーブ
トマト、スイカ、グレープフルーツ(ルビー)など
赤/紫グループ
ブドウ、プラム、ブルーベリー、赤ワイン、ナス、プルーン、ブラックベリー、イチゴ、赤キャベツなど
橙グループ
ニンジン、マンゴー、アプリコット、さつまいも、カボチャ、赤肉メロン、エイコーンスワッシュなど
橙/黄グループ
モモ、パパイヤ、みかん、ネクタリン、オレンジ、オレンジジュース、パイナップルなど
黄/緑グループ
トウモロコシ、グリンピース、きゅうり、ピーマン、、アボガド、ホウレンソウ、コラード、カラシ菜など
緑グループ
ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、パクチョイ、ケール、カリフラワー、フダンソウなど
白グループ
アスパラガス、セロリ、にんにく、玉ねぎ、マッシュルーム、リーキ、アーティチョークなど
カリフォルニア・ダイエットのルール
○上記の7グループの食材を一日一回は食べる
○精白された炭水化物を食べない
精白された炭水化物とは、精米や白い小麦粉で作られたパンやケーキ、パスタそして砂糖など。それらを食べないかわりに、食物繊維が豊富な全粒粉で作ったパンや玄米などを食べるようにします。
○タンパク質摂取量を確保するために大豆を中心に、肉類(できれば鳥の白身)や卵白を毎回の食事でトータル90g(女性の場合)を目安に摂取します。
○一日の総摂取カロリーは女性1200~1400kcal、男性1800~2000kcal程度。
○マーガリン、マヨネーズ、植物性ショートニング、サフラワー油、ヒマワリ油、綿実油、コーン油は使わず、カノーラ油かオリーブ油を使うようにする。
■■ カリフォルニア・ダイエットのダイエットガイド的解釈 ■■
リコピンの赤グループ、アントシアンニンの赤/紫グループ、βカロチンの橙グループなど、ファイトケミカル(抗酸化作用などが期待されている物質)ごとに野菜を分類して、まんべんなく食べようという考え方は大変ユニークで新しい食事法だと思います。
赤、白、黄、緑、黒の5色の野菜(時に赤は肉)を食べながらダイエットをする方法は以前からありましたが、それをさらに深めたダイエット法と言えるでしょう。
できるか、できないか?また、やりたいか、やりたくないか?は別として、優れたダイエット法の一つといえます。