白湯のみダイエット
2009.7.29
ひとことで言うと:白湯から始めるヘルシーライフ
ダイエットガイド 河口哲也
■■ 白湯ダイエット発案者プロフィール ■■
インドの僧院で毎朝白湯を飲む習慣があることを発祥とし、元タレントでその後ヨガのインストラクターに転進した千葉麗子氏がダイエット法として紹介。
■■ 白湯ダイエットの概略 ■■
「朝起きたら一杯の白湯を飲む」基本的にはこれだけのダイエット法です。
~白湯の作り方~
1 やかんや鍋に水を入れて火にかけ沸騰させます。
2 一旦沸騰したら、そのまま3分間ほど沸騰させつづけます。
3 お湯が人肌(40度)まで冷めたらマグカップに入れて出来上がり。
~白湯の飲み方~
1 白湯を目の前に置き楽な姿勢で座り、呼吸を整え心を落ち着かせます。
2 白湯に意識を集中して、一口ずつ白湯をゆっくりと飲みます。
3 白湯を口に含んだ後は、体内に意識を集中して白湯が体内を流れるのを感じます。
■■ 白湯ダイエットのメリット ■■
「白湯のみダイエット(千葉麗子著/川嶋朗監修/レタスクラブMOOK)」によると、白湯を一杯飲むと、ジョギング30分行った時と同じ効果があるそうです。
そのことについて解説するとかえってややこしくなりますので、上記著作の解説(P31)をそのまま引用しますと、
「体重45kgの人を例に計算すると、歩数やスピードなどの条件によって多少の差が出ますが、おおむね30分の運動と同じ効果に。ジョギングは運動強度でいうと8メッツ。消費カロリーは、8メッツ×45kg×0.5時間=180カロリーとなるんです。運動しなくても白湯を飲むだけで、温度の分の熱量をもらえて消費できることに!1ccの水を1℃上げる熱量は、1カロリー。1杯=180ccの白湯を飲んだとすれば、30分のジョギングと同じ。1杯でジョギング30分と同じエネルギーを消費するなんて魅力的!しかもこれはちょうどご飯茶碗1杯のカロリーと同じなんです。お湯でご飯1杯分のエネルギー消費ができると思うと得したような気になりませんか?」
※原文ままですが、栄養学に詳しくない人には意味がわかりにくいと思います。私たちのように栄養学に詳しい人が読むと全く意味がわかりません(笑)。
■■ ダイエットガイド的解釈 ■■
白湯のみでやせる根拠に関しては「白湯を飲むと、体温が上がり消費エネルギーが増える、白湯を飲むと満腹中枢が刺激されてお腹がすきにくい」などさまざまな”こじつけ”がなされていますが、あまりにも熱心に科学とこじつけているので科学的にはほとんどデタラメの域に達しています。
ただし、だからといって白湯のみダイエットが役に立たないということはありません。
「白湯を飲むことで、心が休まったり」別の言い方をすれば「白湯を飲むことを、心の安定をはかり、ダイエットに集中するための儀式にできれば」白湯のみダイエットは立派なダイエット法になります。
私たちが何かを食べるとき、必ずしもお腹がすいているとは限りません。あるときは退屈だから、またあるときは緊張をほぐしたくて、またある時はイライラを静めたくて何かを食べます。
つまり、食べ物を心を安定させる道具として使っている時があるのです。
もちろん、そのように食べ物を精神安定剤的に食べる人は、ストレスが多くなると食べ過ぎて太ってしまいます。
そのような人にとっては、それが白湯であれ、瞑想であれ、ストレッチであれ食べること以外の精神安定の儀式を手に入れることでストレス食いをやめることができるわけです。
もちろん白湯を飲むという行為は食べることの一つですので、細かいことを言えば食べるストレス解消法の一つです。ただし、当然ながら白湯にはエネルギーは含まれませんので、瞑想やストレッチと同じカテゴリーで考えてもよいと思います。
■■ 向く人向かない人 ■■
白湯のみダイエットは、白湯を飲むという行為を通じ、自分の内面に意識を集中し、心の安定をはかるところがポイントになります。すなわち白湯をダイエットサプリの延長のような捕らえ方をしてのんでもダイエット的にはほとんど意味をなしません。その点を理解できる方のみおすすめできます。