■■ 酵素ヨーグルトダイエットのダイエットガイド的解釈 ■■ (執筆:河口哲也)
市販のフルーツとヨーグルト自身に何か特別な痩せる効果があるかといえば、そのようなことはありえません。むしろ、フルーツもヨーグルトも私たち人間にとって、優良な栄養源であり、“それ自身に”痩せる効果があるという人がいたら、それは勉強不足か、あえて何か違う目的のためにそのように言っているのでしょう。
しかし、フルーツに限らず「酵素を食べましょう」という“思想”には、ダイエットガイドとして大いに賛成したいと思います。それは、酵素は熱に弱いため、酵素を生きたまま(活性を持たせたまま)食べようとすれば、基本的に食品を生で食べなければならないからです。
食品は、通常加工度合いが進むほど、栄養にならない食物繊維や旨みが少ないたんぱく質、熱に弱いビタミンなどの含有割合が減っていく傾向にあります。逆に言えば、生に近い状態で食べれば食べるほど、食物繊維やビタミン類を多めに食べることができて、結果的に一品一品が低エネルギー食品になりダイエッター向けの食生活になるのです。
本来、ここで解説すべきかどうかは微妙なことではありますが、今回紹介されている酵素ヨーグルト自体にやせる効果があるかどうかという点については、ほとんど期待できないレベルであると言わざるを得ません。しかし、同時に、酵素ヨーグルトダイエットを実践した方の多くが実際に痩せるであろうことは想像に難くありません。
というのは、このダイエット法のツボは、食事毎に酵素ヨーグルトを食べる、すなわち「酵素ヨーグルトを食べないときは食事をしない」という裏ルールの確立にあるためです。簡単に言えば、酵素ヨーグルトダイエットを実践すれば、(フルーツ以外の)間食ができなくなり、外食を減らさざるを得ないのです。
それにプラスして、就寝3時間前には食べることをやめ、適度な運動を行えば、多くの方にとって、今よりも痩せやすい生活になることは間違いないでしょう。
もし、フルーツもヨーグルトも好きで、自分の食生活が乱れていると自覚のある方は、この酵素ヨーグルトダイエットにチャレンジする価値は十分あると思います。