■■ 朝バナナダイエットのダイエットガイド的解釈 ■■
この朝バナナダイエットはダイエットの世界ではわりと古典的なルーティンを作る(食を儀式化する)タイプのダイエット法です。ルーティーンを作るダイエット法の単純な例としては次のようなものがあります。
それは「食事をする前にコップ一杯の水をゆっくりと飲む」というダイエット法です。
実際このダイエット法を実践した人の一部はみるみる痩せていきます。それはなぜか?
種明かしをすれば、「食事をする前にコップ一杯の水を飲む」というルール(ルーティン)が逆に「水を飲まずには食べない」という裏ルールとして働き、それまでほとんど意識しないで食べていた間食や夜食などがいつのまにか減る人がいるのです。食べる前に水を飲むという儀式(ルーティン)が、それ以外の食事を排除してダイエット的にうまく作用することがあるということです。
似たようなことは、食べる前に飲むサプリメントでもよく起こります。
話を戻せば、朝バナナダイエットで痩せるかどうかの最大のポイントはおそらくバナナにはありません。これは、バナナが嫌いな人は他の果物でもよいと発案者も認めるところです。
つまり、朝バナナダイエットでダイエットが成功するかどうかは、バナナを食べること以外のルーティン(特に「20時までには夕食を食べる」と「24時までに就寝する」)が永続的に守れ、かつその人にとって機能するかにかかっていると思われます。
■■ 朝バナナダイエットが向く人向かない人 ■■
すでに朝バナナダイエットに似た生活をしている方は、あえて朝バナナダイエットを行ってもほとんど意味がないと思われます。
例えば、朝食はヨーグルトや野菜ジュース(のみ)などの非常に軽い食事をし、間食はあまりせず、昼食、夕食は普通に食べるが20時以降は水分以外は口にせず24時までには寝る。このような(またはさらにヘルシーな生活)をしている方が、朝をバナナに変えることには(ダイエット的には)大きな意味はありません。
上記が朝バナナダイエットが向かない人について。
一方、夜型人間で深夜に食事や晩酌をすることも多く、生活が不規則な方。そのような方は、生活習慣を一変するという意味で、朝バナナダイエットに挑戦する価値は十分あると思います。
■■ 朝バナナダイエットの落とし穴 ■■
ルーティーン(儀式)の難易度をあげないために、朝食以外の食事(おやつも含め)に量や質の制限をしていませんが、このあたりの選択を間違えると朝バナナダイエットを行っていても逆に太る人がいることは明白です。制限がないからといて、何でもありと勘違いしないことが大切です。