にがり水ダイエット
2011.09.25
ひとことで言うと:プロモーションの勝利
ダイエットガイド 河口哲也
■■ にがり水ダイエット発案者プロフィール ■■
奥田拓道(おくだ ひろみち)。医学博士。和漢医薬学会評議員。日本生化学会評議員。日本栄養・食糧学評議員。日本体質学会、日本肥満学会に所属する。1962年に九州大学医学部を卒業後、徳島大学医学部助手に就く。その後、徳島大学医学部助教授、愛媛大学医学部助教授、愛媛大学医学部教授の経験を経て熊本県立大学環境共生学部教授となる。主な著書に「「天然にがり」で病気が治る、美しくなる/日本文芸社」「ダイエットに強くなる/岩波書店」「肥満 (Bioscience series-生命現象への化学的アプローチ-)/化学同人」などがある。
■■ にがり水ダイエットの概略 ■■ (執筆:比嘉 武詩)
にがり水ダイエットとは、にがりを混ぜた水を飲むことで、食べ物に含まれる糖や脂肪の吸収を緩やかにし、脂肪のつきにくい体を作り上げることを目標としたダイエット法です。
肥満の原因となる脂肪は、主に2つの理由で体内にたまります。
1つ目は糖質のとりすぎ。甘いお菓子に使用される砂糖はもちろんのこと、米やパンに多く含まれる炭水化物を食べることでも体内に糖が吸収されます。
吸収された糖は、血液中の糖度、つまり血糖値を上げます。血糖値が上がると、それを下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの働きにより血液中に含まれる余分な糖が脂肪として蓄積されます。
2つ目は脂肪のとりすぎ。食事で摂った脂肪は、体内で分解されてカイロミクロンという成分に変化します。このカイロミクロンは、骨格筋のエネルギーとして使用されるか、体内に備蓄エネルギーすなわち体脂肪として蓄蓄えられます。もし食事から大量に脂肪を摂取したばあい、体内のカイロミクロンが急激に上昇し、骨格筋で消費しきれなかったカイロミクロンが消費できず、体脂肪として蓄積されるのです。
これら2つの脂肪を蓄える働きに着目し、それを抑える「にがり」を発見したのが奥田先生でした。
にがりには、マグネシウムやカリウムなどの豊富なミネラル含まれています。奥田先生によると、そのミネラル類が糖や脂肪の吸収を緩やかにし、太りにくい体を作ってくれるそうです。
しかし、にがりはそのままでは苦すぎて摂取することが困難です。それを改善するべく、多量の水で薄めて摂取するように開発されたのが「にがり水」です。にがり水ダイエットでは、このにがり水を毎日一定量のむようにします。
ちなみににがりとは、海水から塩を取り出す際にできる液体(副産物)です。一般的には豆腐を固める凝固財などとして利用されています。
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