■■ 吉川メソッドのダイエットガイド的解釈 ■■ (執筆:河口哲也)
吉川メソッドに何か特別なメソッドがあるかといえば、当然それはあるといえます。というのも、そもそも筋肉を肥大化させるためのトレーニングは、筋肉への負荷のかけ方、タイミング、安全性の確保などなど広い意味でメソッドだらけだからです。
ところが、“吉川”メソッドというほどの特別なメソッドがあるかといえば、筋肉を肥大させるトレーニングの経験者、例えばボディビルダーなどからみれば、大した目新しさを感じないレベルのトレーニング方法といえるでしょう。
あえて特徴とするならば、パーソナルトレーナー(マンツーマン)システムを採用することで、少ない回数の負荷(運動)でも、効率的に筋肉を使い切ることができるということがあげられます。
筋肉を肥大させるための大原則の一つとして、「過負荷の原則」というものがあります。それは、普段使っている筋力よりも、より強い付加をかけなければ筋肉は太くならないという原則のことです。
最も理想的な状況は「もう動かない…」というところまで筋肉を使い切ること。ところが、このようなトレーニングを一人でやるとなると(例えばそのような重さのダンベルやバーベルを使うとなると)、トレーニングの最後の方では、フォームが崩れ、ダンベルやバーベルも落としかねず、補助者がいなければ大変危険なトレーニングになります。吉川メソッドではその補助者の役割を吉川先生が担うことで、通常は行われない、そのような限界ギリギリのトレーニングが可能になっています。
しかしながら、そのような方法も、パーソナルトレーナーをつけているプロの運動選手などにとってはある種あたり前のトレーニング方法ですし、素人向けにということであれば、10年近く前にケビン山崎氏などが似たようなシステムのトレーニングジムを都内で開設したりもしているので、その辺にも目新しは正直ありません。
ただ、一点言えるのは、パーソナルトレーナーに求められる資質は、そのトレーニングの技術だけではなく、指導者としてのクライアントとの信頼関係の構築やメンタルサポートなど多岐にわたりますので、吉川先生が世に認められているとすれば、そのあたりのパーソナルトレーナーとしてのトータルの資質が他のパーソナルトレーナーより秀でているということにつきるのではないでしょうか。
なお、食事法に関しても、似たような食事法を前述のケビン山崎氏も提唱していますし、ダイエット法で言えば、釜池式食事術が最も近いと言えるでしょう。
参考:ケビン山崎式筋トレ(All About:河口哲也執筆)
参考:釜池式食事術(All About:河口哲也執筆)