■■ 血糖コントロールダイエットのダイエットガイド的解釈 ■■ (執筆:河口哲也)
先に申し上げると、血糖コントロールダイエットは、ダイエットガイドが今後の動きに注目している高感度がかなり高いダイエット法の一つです。
ダイエット法と言えば、つまるところ食生活にどのようなシーリングをかけるかという方法論ですが、血糖(血糖コントロールダイエットにおいては摂取する食品の炭水化物含有量)に注目して食事を制限するのはシンプルかつ理にかなった方法で、基礎データも多く、本来ダイエット法の主流になってもおかしくない分野です。
似たような着目点のダイエット法としては低インシュリンダイエット(血糖値の上がり方に着目)がありますが、こちらは、食べる食品を見分けるGI値と呼ばれる数値のデータ量が実存する食品の数に比べて圧倒的に少なすぎて、血糖コントロールダイエットより実行にさらなる難しさがあります。
さて、そんな血糖コントロールダイエットを比嘉君が要約してくれていますが、比嘉君の文書では残念なことに多くの方には結局何をすべきか伝わらなかったのではないでしょうか?
実は、発案者の戸田先生の著書を読むと、さらに何をしてよいのか分からなくなります(笑)。
そこで、私ダイエットガイド河口哲也が勝手に戸田式血糖コントロールダイエットを実践レベルにアレンジすると次のようなメッセージになります。
■■ 勝手に改変戸田式血糖コントロールダイエット実践法1 ■■
1.できるだけ多くの料理が掲載されたレシピ集(料理に含まれる糖質の量まで掲載されている)を購入する。
2.体重が50kgの人なら、朝食、昼食、夕食でそれぞれに含まれる糖質の量が70g、60g、20g、体重が60kgの人なら73g、68g、23g、体重が70kgの人なら83g、73g、28gになるように、レシピ集から料理を選びそれを作って毎食で食べる。
※例えば、ある料理が1人前で80gの糖質を含む場合、自分が70gの糖質しかとりたくなければ、その料理の1人前を少し(8分の1)残して70gの糖質摂取量になるように調整しましょう。
※上記を満たした上で、夕食では、魚介類、肉類、豆類などのたんぱく質が豊富な食品を使った料理と、葉野菜を使った料理を最低1品は食べましょう。
■■ 勝手に改変戸田式血糖コントロールダイエット実践法2(食品成分表が読めることが条件) ■■
1.あまり自分で料理を作らない人は、できるだけ多くの料理が掲載されたカロリーブック(糖質の量も記載されているもの)を購入する。一方、自炊派は、食品成分表(食品の栄養成分が示された書籍等)を購入する。
2.毎食ごとに自分が食べた食事に含まれる糖質の量を、カロリーブックまたは食品成分表、または食品の表示(加工食品やレストランの場合)で把握し、体重が50kgの人なら朝食、昼食、夕食でそれぞれに含まれる糖質の量が70g、60g、20g、体重が60kgの人なら73g、68g、23g、体重が70kgの人なら83g、73g、28gになるように調節して食べる。
※上記を満たした上で、夕食では、魚介類、肉類、豆類などのたんぱく質が豊富な食品を使った料理と、葉野菜を使った料理を最低1品は食べましょう。
以上のことを実践すれば、結果的に夕食は糖質が少ない、魚や肉、葉野菜類を食べることになります(食べざるを得ません)ので、就寝前の血糖値を下げようとする戸田先生が目指した食生活にかなり近くなるはずです。