サウスビーチ・ダイエット
2011.09.28
ひとことで言うと:精製された炭水化物と機能性の少ない脂肪酸は食べるな
ダイエットガイド 河口哲也
■■ サウスビーチ・ダイエットの発案者プロフィール ■■
Arthur Agatston(アーサー・アガツトン)。予防心臓病学者。マイアミ大学ミラー医学部準教授。1995年にサウスビーチ・ダイエットの基盤となる食事法を開発し、治療に利用する。その経過を踏まえ2003年に一般人向けの「サウスビーチ・ダイエット」を出版。著書に「THE SOUTH BEACH DIET/HEADLINE;2Rev Ed edition」「The South Beach Diet Super Quick Cookbook:200 Easy Solutions for Everyday Meals/Rodale Books」など。
■■ サウスビーチ・ダイエットの概略 ■■(執筆:比嘉 武詩)
サウスビーチ・ダイエットとは、炭水化物と脂質を「体に良いもの」と「体に悪いもの」に分け、体に良いものだけを食べることで、肥満予防及び減量を目指したダイエット法です。
私たちの体は、炭水化物や糖を含む食材を摂取したとき、最終的にはそれをブドウ糖に分解して吸収します。ブドウ糖は、体内に吸収されると血液中の糖度である血糖値を上昇させます。そして、血糖値が上昇すると今度はインスリンと呼ばれるホルモンが分泌され、血糖値を下げると同時に、血液中の余計な糖を体脂肪として蓄積します。つまり、太るかどうかのカギは、このインシュリンというホルモンが握っているのです。
このインスリンを過剰に分泌させる食品をアーサー先生は「体に悪い炭水化物」と呼んでいます。人を太らせ、心臓や血管に悪影響を与えるためです。体に悪い炭水化物を含む食品の代表は、精白された白米や食パン砂糖などです。ですから、サウスビーチ・ダイエットでは精白されていない炭水化物や糖を摂取し、これら「体に悪い炭水化物」はできる限り摂らないようにします。
さらに、サウスビーチ・ダイエットでは悪玉コレステロールを増やし、血管を弱らせる脂質を「体に悪い脂質」と定義し、逆に健康を維持する上で必要な資質を「体に良い脂質」と定義します。
体によい脂質とはナッツ類やオリーブオイル、魚などに多く含まれる不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)と呼ばれる脂質のことを指します。一方、体に悪い脂質とは、ヤシ油などに多く含まれる飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)と呼ばれる脂質と、マーガリンやケーキなどに含まれるトランス脂肪酸と呼ばれる脂質のことです。
サウスビーチ・ダイエットにおいては、炭水化物と同様にこれら悪い脂質はできるだけ食べないようにし、よい脂肪は積極的に食べるようにします。
これらを踏まえつつ、開発された三段階のプログラムの概要は次に様になります。
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