レンジde玉ねぎダイエット(講談社)/松生恒夫
評価:★★★☆☆
オリーブオイルをかけた玉ねぎ(輪切り2cm程度)を食事毎に食べることで痩せようとするダイエット法です。理屈の上では、玉ねぎに含まれるシステイン(辛味成分)が体内の余分な脂肪の蓄積を抑える。硫化アリルが血糖値を下げたり、肝臓の代謝を高めて脂肪燃焼効果をアップし、さらにはビタミンB1の吸収を促進して新陳代謝を活発にする。ケルセチン(抗酸化物質)が糖の吸収を抑制する。チオスルフィネート(辛味成分)が血中脂肪を燃やしてコレステロール値を下げる。オリーブオイルを加えることでこれらの吸収率が高まるので結果的に痩せる云々。個人的には玉ねぎとオリーブオイルがそんなに危険な(食べただけで必然的に体重が減る)食品とは思えませんが、ドーナッツやスナック菓子や霜降り牛肉などの代替食品としては極めて優秀であることは間違いありません。ですから、ダイエット中に玉ねぎをより多く食べたくなるように(動機の強化という目的で)あえて本書では玉ねぎの効用を誇張しまくって表現していると好意的に解釈するべきでしょう。