食べる順番ダイエット

ダイエットガイド.jp

Dietguide:Tetsuya Kawaguchi

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更新日 2012-12-08 | 作成日 2007-11-18

食べる順番ダイエット(ぶんか社)/鯨井優・鯨井康雄著

評価:★★★☆☆
伝統的なダイエット法の一つに、食の儀式化があります。例えば「食事の前に一杯の水を飲む」といった感じのルールを作る方法です。そうすることで、逆に「水を飲まなければ食事をしない」という裏ルールが形成され、それを実践することでほとんど無意識のように食べているいわゆる”ムダ食い”を減らすことを目的にしています。

本書で紹介されている儀式(ルール)は「食事の際には繊維質の食品(野菜、海藻類、きのこ類)をまず食べて、その後にタンパク源(肉類、魚介類)を食べ、最後に炭水化物(ごはんやパンなど)を食べる」といったものです。

そこで形成される裏ルールは「繊維質の食品を食べなければ、炭水化物を食べられない」といったもので、結果、ムダ食いも減り、炭水化物の摂取量も減れば、目的達成となります。

ただし、著者はその辺りがよく理解できていないようで、痩せる理由として最初に繊維質の食品を食べることで血糖値の上がり具合が緩やかになることを強調しています。いわゆる低インシュリンダイエットの理論です。同時に、紹介されている献立はどれも低カロリー食でこれではいわゆる”カロリー制限”になっています。加えて、国が策定した食事バランスガイド(炭水化物をたくさん食べることをすすめる指針)に従うようにとの矛盾した指示も加えます。

方法論自体は以前からあるある種定番のダイエット法なので、十分おすすめできますが、本来2ページくらいですむ話を127ページにしたことを、すごく丁寧な解説ととらえるか、膨大な蛇足ととらえるか、その辺りは意見が分かれるところでしょう。


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