コエンザイムQ10が大ブームを起こしたあと、二匹目のドジョウとして現れたのがαリポ酸でした。当時はコエンザイムの大成功を受け（見方を変えれば、だまされて大失敗した人が大勢ということですが…）、ダイエットブームはメディアを使って創出するものだという空気が業界全体に流れており、とにかく科学的根拠をこじつけてαリポ酸がまるでダイエットに役に立つかのような内容のテレビ番組や書籍が氾濫していたのを覚えています。

当時私はAll Aboutのダイエットガイドでしたが、さすがにこのような傾向が行きすぎるのはよくないと思い、業界では珍しくというか当初は私だけが、αリポ酸に対しネガティブなメッセージを発信していた記憶があります。そういえば当時は業界関係者からもずいぶんおこられたなぁ～（ゴメンネみんな。あの頃は若かったのよ…）。

参考：「αリポ酸にダマされるな！？（All About）」

サプリに関して言えば、あくまでもそれで痩せるのではなく、ダイエット中に消耗しやすい成分や摂取しにくい成分を保険的な意味合いで摂るのであれば、アリだとは思ってますが、αリポ酸にしろ、コエンザイムにしろ、ついでに言うならL-カルニチンにしろ、それ自身には痩せる効果は全くありませんから（あら？私またいけないこと書いてるかしら…）あくまでも補助食品という位置づけを理解したうえで使用することが大切です。

加えて言うなら、基本的に体内で合成可能な成分を体外から摂取すると、負のフィードバックがかかり体内での合成がされにくくなる場合が多いので、体内で合成可能な成分はむやみやたらと取り込めばいいというわけではないことも頭の隅に入れておいてくださいね。

なお、冒頭の私の評価が★３つ（決定力）と意外に？高いのは、”高価な”サプリメントを飲むと、おのずと費用対効果を高めようとする心理が働き、ダイエットに真剣に取り組む人が増えるということと（身を切るような思いで買ったサプリを飲んだ後、暴飲暴食しようとは思わないでしょ）、例えば「食前に１粒飲みましょう」などというルールが決められた場合、「食前に１粒飲む」が「1粒飲まないと食事をしない」という裏ルールになって、間食や夜食を減らす場合があるからです。

で、結論を言えば、私はαリポ酸もLカルニチンもが大好きです！むしろファンです。業界の味方です。

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