■■ セロトニン・ウォーキングのダイエットガイド的解釈 ■■ (執筆:河口哲也)
ウォーキング法という分類だけで考えれば100選に入れるべきでしょうが、ダイエットという分類で考えると、これだけではダイエットに直接結びつかないという意味で選外に入れさせていただきました。
ただ、ダイエット補助のためのウォーキング法としては、十分注目に値します。それは、ウォーキングの目的が脂肪燃焼ではなく「セロトニン」の分泌にあること。
ダイエットのための運動継続の難しさの一つに、その運動がその人の自尊心を傷つける場合があることがあげられます。たとえば、その人にとって、運動を行うことが“太ったことへの罰ゲーム”のように思える時など。運動で消費されるエネルギーは、食事で補給されるエネルギーに比べれば微々たるものですから、運動するごとに無限の罰ゲームを与えられたかのような気分になり、ダイエット自体を投げ出す原因にもなりかねません。
その点、セロトニン・ウォーキングは、冷え性、便秘、ウツ、筋力低下など自分の過失ではないトラブルの解消として取り組めるので、ダイエットのためのウォーキングと違い自尊心を傷つけることがありません。
なお、セロトニン・ウォーキングがどの程度、セロトニンの分泌量を増やし、それがどのように影響するのか、科学的なデータが著書の中には提示されていませんので、どの程度信じていいのかは不明ですが、実際にトライするならば、筋力低下、冷え性、便秘、ウツ、過食などなどが改善され、頭が冴えて、小顔になるという有田先生を信じきることが、結果的にダイエットには良い影響を与えると思います。