■■ 地味めしダイエットのダイエットガイド的解釈
「外食ややむを得ない時は料理もスイーツも心から楽しむ」という点を除けば、絵にかいたような禁欲生活です。その生活に慣れてしまえば別にどうとでもないことではありますが、そうなるまではかなりの忍耐が必要なのは間違いありません。
ただ、栄養学的に見ても、畜肉の代わりの魚肉、白米の代わりに玄米と代替食品がしっかりしているので、全く問題ないレベルですし、基本的には「嗜好品は食べないようにしよう」という発想なので全体的に好感がもてます。
地味めしダイエットに定評があるのは、そのあたりの安心感と、ダイエッターを追い込み過ぎない(少しづつ抜け道がある)ルールに実践者が好感を持つからでしょう。
■■ 向く人向かない人
炊飯された玄米や添加物が少ないいわゆる自然食品はどこででも手に入るというわけではありません。そういう意味では、基本的に自炊を行い、インドアでの生活が主な方に向いているダイエット法です。察するに、発案者も作家であり、書斎にこもりがちであったため、このようなダイエット法にたどり着いたのではないかと思います。
逆に向かないのはアウトドア志向の方でしょう。日頃から玄米弁当を持ち歩く覚悟が必要です。
■■ 落とし穴
どちらかと言えば禁欲生活を乗り切る知恵として「時々、流れでそうなてしまったら、、、ルールを破って楽しみなさい」という教えが地味めしダイエットにはあります。そのあたりを拡大解釈してルールを破りっぱなしになれば、痩せるどころが逆に太ってしまうでしょう。
また、玄米を主食にするにあたり、あまりにも偏って玄米ばかりを食べるのはおすすめできません。もちろん玄米は食物繊維も豊富でダイエット向きの素晴らしい食材です。しかし、一方でこの食物繊維も摂りすぎればミネラル等の吸収を阻害する恐れがあります。「毎日玄米おにぎりのみ…」のような極端な食生活は当然ながらやめましょう。