遺伝子型ダイエット(日経BP社)/佐藤 芹香著
評価:★★★☆☆
自分の持つ遺伝子型ごとにダイエット法を変えるという発想は、おそらく数年後にはまた見直される手法だと思いますが、同時に、その時出てくるダイエット法はこのマトリックスダイエットとはまた違うものになることでしょう。
と言うのは、現段階としては、遺伝的に基礎代謝量が少ない(太りやすい)人がいることは確からしいと言えますが、マトリックスダイエットにおけるその他の理論はこれから検証されるべきレベルのもので、一部は正しいかもしれませんが、その大半は数年経てば新しい理論に塗り替えられてしまうと思われるものばかりだからです。
なお、佐藤先生は肥満遺伝子について、京都市立病院の吉田俊秀先生からも情報を得ているという話を以前お会いした時にされていましたが、その吉田先生も現在のところ一押しのダイエット法は「キャベツダイエット」とされているあたりも、まだまだ遺伝子型とダイエットを結びつける方程式は開発段階というべきではないでしょうか。
マトリックス(遺伝子型)ダイエット