マトリックス(遺伝子型)ダイエット
2011.10.20
ひとことで言うと:生物は遺伝子の乗り物に過ぎない(byリチャード・ドーキンス)
ダイエットガイド 河口哲也
■■ マトリックス(遺伝子型)ダイエット発案者プロフィール ■■
佐藤芹香(さとう せりか)。日本ウェイトマネージメント代表。ジェネシスヘルスケア株式会社代表取締役。個人遺伝子情報協会理事。米国コーネル大学にて、政治学部と医学部を卒業。その中で肥満遺伝子のタイプに起因した心臓病の治療と予防について研究する。その後、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学部修士課程および、同大学にて博士課程も修了した。日本人特有の肥満遺伝子の研究をし、健康増進のサポートを行なっている。主な著書に「マトリックスダイエット/ソフトバンククリエイティブ」「遺伝子型ダイエット/日経BP社」などがある。
■■ マトリックス(遺伝子型)ダイエットの概略 ■■(執筆:比嘉 武詩)
数あるダイエット法を実践しても、そのダイエット法が効く人と効かない人が出てきます。なぜなら私たち個々人は違った体質を持ち、太りやすさや痩せやすさも千差万別だからです。ですから「痩せの大食い」という言葉もあるように、普通の人より多くカロリーを摂取しているのに、不思議と太らない人も中にはいるのです。
そもそも太るということは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスだけでなく、脂肪のつき方や筋肉のつき方、食材の消化吸収の得て不得手など、様々な要因が絡んでいます。ですから、単純に摂取カロリーを減らすダイエット法や消費カロリーを増やすダイエット法などを実践したとしても、自分の体質に合わなければ効果が得られないことが多いのです。
これらのことに着目し「マトリックス(遺伝子型)ダイエット」を発案したのが佐藤芹香先生でした。マトリックスダイエットでは、これらのような様々な要因を「遺伝子の型」に分けてダイエット法を提案しています。
具体的には代謝に関与している三つの遺伝子「β3AR(ベータ3アドレナリン受容体遺伝子)」「UCP1」「β2AR(ベータ2アドレナリン受容体遺伝子)」に注目しました。そして佐藤先生はそれらの遺伝子が特殊な人を、それらの人がなりがちな体型のイメージに合わせて「β3AR」→「りんご型」、「UCP1」→「洋なし型」、「β2AR」→「バナナ型」と名付けています。そして、その人が持つ遺伝子型ごとに、ダイエット法を変える提案をしています。なお各遺伝子型の特徴は、下表を参考にして下さい。
【遺伝子の判別とその特徴】
※ 補足 ※
必ずしも一人の人間が一つの遺伝子の型を持つとは限りません。中には2つ以上を保有している人もいます。例えばりんご型と洋なし型を持つタイプの人は「ひょうたん型」。りんご型とバナナ型を持つ人は「スポンジ型」。そして洋なし型とバナナ型を持った人を「チェリー型」と佐藤先生は分類しています。もし2つ以上の遺伝子型を持つ場合は、当てはまった遺伝子型のダイエット法や食事法を複合させて実践するようにして下さい。
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