低糖質ダイエット食べ合わせルールブック（永岡書店）/金本郁男著・監修
評価：★★☆☆☆
著者曰く「最近はやりの糖質制限（低糖質）ダイエットの”糖質制限”の意味を取り違えている人がたくさんいる」とのことですが、この本の内容は、過去に流行った低インシュリンダイエット（血糖値の上がりにくい食品を食べたり、血糖値が上がりにくい食べ方をする食事法）そのものなので、言葉の意味を取り違えているのは著者の方ではないでしょうか？
糖質制限ダイエットと言えば、今から４０年前に開発された「アトキンス式ダイエット」に始まり「シュガーバスター」や最近では「かまいけ式食事術」「江部式の糖質制限」とやはり基本は「糖質の摂取を減らす食事法」と考えるのが自然です。
加えて、低インシュリンダイエットと考えてもあまりにもゆるすぎて、どれほどダイエットに効果があるのか疑問を持たざるを得ません。
著者は、例えばどんぶり物を注文する際、親子丼や中華丼やビビンバ丼よりも血糖値の上がり方が緩やかなカツ丼を選択せよと言います。１００歩譲って糖尿病対策ということであれば、そういう選択肢もあるかとは思いますが、ダイエット志願者に対するアドバイスとしてカツ丼を推薦するのは、いかに低インシュリンダイエットとは言え、食品の持つエネルギー量を無視しすぎではないでしょうか？
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