はらすまダイエット(小学館)/中川徹著
評価：★★★☆☆
はらすまダイエットのはらすま（HALSMA）とは「Hitachi Associates Life Style Modification & Action Diet（日立の仲間で考えた生活習慣を見直して、実行するダイエット）」とのこと。つまり、日立製作所に所属する健康センターで、従業員に対して行っている減量指導を紹介した本です。
ポイントは二つあります。
一つ目は、100kcalの運動や料理がどの程度のものかを示した複数のカード（カレーライス1/7皿（を残す）、肉まん1/2個（を残す）、 縄跳び10分、ゴルフ16分 etc）をクライアントに渡して、その中から毎日3枚（300kcal分）好きなカードを選んで実行させる。
二つ目は、自分が実行したカードを、その日の朝夕の体重、一言コメントとともに記録用紙に記録する。
結局のところ、はかるだけダイエットと超ゆるいカロリー制限のコンビ技といったところです。
ダイエットを継続させるためには、オペレーション（実行する内容）をシンプルに分かりやすく（実践しやすく）する必要があるという視点に立っているところは、さすが現場で実際に減量指導をされている著者ならではの発想だと思います。
問題は、このようなオペレーションが簡素化されたダイエット法は、指導者の直接的なサポートがあってはじめて完成する類のものですので、直接的な指導抜きのゆるい情報だけを提供されても、思い通りに結果が出ないダイエッターが続出すること必至である点です。
＜参考記事＞
はらすまダイエット(ダイエット100選)
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