世界初!東北大が肥満のメカニズムを解明!?
東北大大学院医学系研究科の山田哲也准教授らの研究グループが、高カロリー食を摂ると脳が基礎代謝を担う「褐色脂肪細胞」の働きを低下させ、肥満を引き起こすことをマウスの実験で解明し、米科学誌「セル・メタボリズム」に2012年12月4日の掲載されたとのこと。
この研究は、肝臓内で糖の代謝を高める酵素「グルコキナーゼ」の働きに着目して行われた。
まずマウスに糖分や脂肪の多い餌を与え、グルコキナーゼの変化を調べた。その結果、グルコキナーゼが増えると、脳が交感神経の働きを抑制し、褐色脂肪のカロリー消費を下げていたことがわかった。
次に臓から脳につながる神経を切断したマウスに同じように高カロリー食を与えたところ、前者とは違い褐色脂肪の活動に変化は起きなかったとのことだ。
また、太りやすい種類のマウスでグルコキナーゼの上昇を人為的に抑えるとカロリー消費量が上がり、太りにくいマウスで過剰に上昇させるとカロリー消費量が低下した。
これらを根拠に備蓄システムの働きが太りやすさの違いにつながることが分かった。
山田准教授は、人間は飢餓に備え、過剰摂取したカロリーを蓄積するという仕組みが残っているのではないかとコメントしている。
この体に備わった栄養備蓄の仕組みが明らかになるのは世界初とのことだ。今後のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防や治療法の開発につながると期待されている。
(2012/12/06)
執筆:比嘉武詩
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