■■ 女子栄養大学のダイエットクリニックのダイエットガイド的解釈 ■■ (執筆:河口哲也)
栄大(女子栄養大学)式ダイエットを語るのなら、まず、女子栄養大学のクリニックで行われているダイエット指導と、それを一般化したいわゆるダイエット法は分けて考える必要があると思います。
と言うのは、そもそも四群点数法によるカロリー制限の実践は一般人には難しすぎるから。「1600kcalの食生活にするには、80kcalを1点として、20点の料理を食べれば良い」と言うのは簡単ですが、その1点(80kcal)の食材がどれくらいの量かを調べるのも一苦労です。仮にガイドブックを持っていて、トマト1点は420g、鮭1点は60g云々と並んだリストがあったとしても、今度は決められた分量の食材で献立を作る技術が要求されます。結局のところ、一般の方が栄大式ダイエットを実践するには、関連レシピ集を参考に料理を作って、それを毎日食べるしか現実的な対処法はありません。
さらには、基本外食はNG(四群対応の料理店ってないでしょ??)なところも多くの方にはハードルが高いでしょう。理屈は当然ながら(栄大の)お墨付きですが、専門家のサポートなしでの実践が難しいという点は、ダイエット法としてはやはりマイナスポイントと言わざるを得ません。
とはいえ、長き沈黙を破り、ダイエット界に栄大というビッグネームが参戦してきたことは非常に喜ばしいことだと思います。栄大式ダイエットを含め、ダイエット界には一番とか最高とか究極とかを謳うダイエット法が800くらいありますので、この際、半分くらいはやっつけちゃってください兄貴!(姉御?)。