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Dietguide:Tetsuya Kawaguchi

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更新日 2013-03-20 | 作成日 2007-11-18

1日3食食べるべきか?

2009.07.03

ダイエットをサポートしている女性から届いた質問と、私が回答として出したメールの抜粋をご紹介します。

【質問】
ランチ.jpg食事の時間になってもお腹が空いてなかったら、無理して食べなくてもよいのでしょうか?いろんなダイエットの方法に、食事の回数について、『食べたくなかったら無理して3食食べなくてもよい。無理して3食食べるから太ると』書いてあるのと、『ちゃんと3食食べないと栄養がいっきに吸収されてしまうから食べないといけない』・・・などダイエット法によって違う事が書いてありますが、どちらが正しいのですか?

【回答】
どちらもダイエットのためのアプローチとしては間違っていません。

目的は共に「一日トータルの食事量(エネルギー)を減らす」ことで、そのための手段と視点が違うだけです。

あえて振り分ければ、1日の食事の回数にこだわらないダイエット法は上級者向け、3食にこだわるのは初・中級者向けとなります。

1日2食(3食にこだわらない)派がいわんとしていることは、

「おなかが空いているかどうかにかかわらず朝食を食べたり、12時になったからという理由で(お腹がすいていないのに)昼ごはんを食べたり、15時になったからという理由で(お腹がすいていないのに)おやつを食べたりするようなムダな食行動はやめなさい」ということです。

専門的にはこのような生理的な食欲とは必ずしも関係しないのに心理的な要因で食べようとすることをイラショナルビリーフ(不条理な思い込み)といいます。

生理的には無駄な食事を減らすことで、「一日トータルの食事量(エネルギー)を減らす」を達成しようとしているわけです。

一方、一日3食派が主張する「食べないと栄養吸収能力が上がる」というのも間違いではありません。

ケーキ.jpg人間の体は食事からの摂取エネルギーが減ると防衛反応として食べた食事からの栄養吸収率を増やすことが知られています。

ただし、栄養吸収能力が上がろうが下がろうが、食事でコントロールされる(できる)一日トータルのエネルギー量に比べれば微々たる問題ですから、参考程度の情報でしかありません。

それよりも、一日3食派が最も求めているものは、食生活の規則性です。

食生活を規則で律することで、食事(量)をコントロールすることを目指しています。そして「一日総トータルの食事量(エネルギー)を減らす」ことを実現しようとしているのです。

もしそれが可能であるのならば、ベストな方法は自然な食欲をベースにダイエット法を組み立てることです。しかし、そのためには先のイラショナルビリーフや等価交換の原則を理解しなければなりません。

その点、食事の回数等を決めるのはベターな(ベストではない)方法ですが、だれにでも取り組みやすいという利点があります。

さっちー(仮名)の場合は、私がフォローしますので、どちらを使っても大丈夫です。

ただ、どちらを使った場合でも「一日トータルの食事量(エネルギー)を減らす」ことが目的であることは忘れないでくださいね。