■■ マトリックス(遺伝子型)ダイエットのダイエットガイド的解釈 ■■ (執筆:河口哲也)
自分の持つ遺伝子型ごとにダイエット法を変えるという発想は、おそらく数年後にはまた見直される手法だと思いますが、同時に、その時出てくるダイエット法はこのマトリックスダイエットとはまた違うものになることでしょう。
と言うのは、現段階としては、遺伝的に基礎代謝量が少ない(太りやすい)人がいることは確からしいと言えますが、マトリックスダイエットにおけるその他の理論はこれから検証されるべきレベルのもので、一部は正しいかもしれませんが、その大半は数年経てば新しい理論に塗り替えられてしまうと思われるものばかりだからです。
ちなみに、ダイエットガイド河口哲也は、自分が肥満遺伝子(太りやすい遺伝子)を持っているかどうかを知ることは、現段階ではたいして意味がないと考えています。
だって、「あなたは遺伝的に太りやすい」とあらためて言われなくても、ダイエットしている人は、そんなことみんなすでに知ってるんだモン。
なお、佐藤先生は肥満遺伝子について、京都市立病院の吉田俊秀先生からも情報を得ているという話を以前お会いした時にされていましたが、その吉田先生も現在(2011年)のところ一押しのダイエット法は「キャベツダイエット」とされているあたりも、まだまだ遺伝子型とダイエットを結びつけるアルゴリズムは開発段階というべきでしょう。
佐藤芹香先生は週刊誌により経歴詐称疑惑が持ちあげられ、ダイエット界からは引退されましたが、遺伝学的に肥満が解消するのであれば、それは大いに結構なことなので、この分野の発展はとどまらないように陰ながら願っております。
そういえば、あのアトキンス博士とも共同研究したって話もウソだったのかなぁ…。