効率よく脂肪を燃焼させる栄養素とは
2012年7月24日に、アメリカの美容ニュースサイト「Women’s Health」から、最近の研究で明らかになってきたダイエット効果のある栄養素についての記事、「Burn Fa Fast 6 Nutrients For Faster Weight Loss」が掲載されていたので、その内容を紹介します。
効率よく脂肪を燃焼させる栄養素
1:ビタミンD
2008年のミネソタ大学のシャラマー・シブリーさんが行った研究によれば、血液中のビタミンDレベルが高かった人たちは、それらが低い人たちよりも体重が減ったと報告された。
研究内容は、38人の肥満の人たちに「1日750kcal余分に消費する」というダイエットを11週間行ったものです。結果として、血液中のビタミンDレベルが高い人は少ない人に比べて、70%以上も体重を減少することができたとのことだ。
なおビタミンDは魚介類に豊富で、日光によって体内で合成することもできます。厚生労働省の推奨量は5.5μgで、上限摂取量50μgとされています。ビタミンDは過剰摂取すると尿毒症などを引き起こしますので、ダイエット効果があるからといって、過剰摂取だけはしないようにしましょう。
2:カルシウム
カルシウムは脂肪細胞に蓄積され、脂肪細胞にカルシウムは多く蓄積されればされるほどその細胞は脂肪を燃焼させるとのことだ。また、カルシウムは消化管で脂肪と結合することにより減量を促進し、脂肪が血流に吸収されるのを穏やかにするとされています。
なおカルシウムが豊富な食材は、乳製品や大豆製品、小松菜、ひじき、海藻類、小魚などです。ビタミンDと一緒に摂取するとよいとのことだ。
3:タンパク質
適量のタンパク質を摂取することは、空腹を抑えるだけでなく、筋肉作りや維持にも大きな効果をもたらすためダイエットに適した栄養素といえます。
イリノイ大学の研究によれば、タンパク質を毎日2倍摂取した女性が、摂取量の少ない人よりもダイエット中に3.9%多く体重を減らすことができたと報告されています。また、彼女たちは体重をより多く減らすことができただけでなく、より体が丈夫になったそうです。
なおタンパク質が豊富に含まれる食材として、大豆製品、海藻類、ナッツ類、肉類、魚介類、卵類、乳製品があげられます。
4:オメガ3系脂肪酸
オメガ3系脂肪酸は、細胞内の脂肪燃焼を起こさせる酵素にスイッチを入れる働きをし、体重減少を可能にするという研究がいくつも出ています。
また抗ストレス作用もあり、ストレスからくる過食を防いだり、脳内でのレプチン信号発信(満腹中枢を早めに刺激させること)を向上させ、脳が脂肪燃焼を促進し食欲を減退させる効果もあります。
なおオメガ3系脂肪酸をおおく含む食材として、青魚やナッツ類等です。ちなみに巷で言われているDHAやEPAなどはこのオメガ3系脂肪酸に含まれています。
5:単不飽和脂肪酸(MUFA)
単不飽和脂肪酸とは、オリーブオイル、ナッツ、種子類、アボカド、ピーナッツバター、チョコレートなどに多く含まれる脂肪です。
デンマークで26人の男女を対象にして行われた研究では、カロリーの20%を単不飽和脂肪酸から摂るダイエットをさせたところ、6カ月後に1日のカロリー燃焼が0.1%改善し、脂肪燃焼が0.04%改善したとのことです。
6:共役リノール酸(CLA)
共役リノール酸は、牛や羊やその他のはんすう動物の第一の胃の中で、バクテリアが食品を発酵させるときに作り出される脂肪酸のことを指します。
共役リノール酸を含む食品を食べると、血糖が体脂肪内に入るのを防ぎ、そして脂肪燃焼を促すため、脂肪として蓄積されなくなるとのことだ。
以上
【参考記事】
Burn Fat Fast: 6 Nutrients For Faster Weight Loss - Women’s Health
(2012/09/03)
執筆:比嘉武詩
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