過激なダイエットでサルコペニア肥満(加齢性筋肉減弱症)が増えている!?
最近、サルコペニア(筋肉が減少する老化現象)と肥満の合併症の人が増えてきているとのこと。一般的には肥満とは、体脂肪が増加した状態を指します。つまりサルコペニア肥満とは、筋肉の減少と脂肪の増加が起こった状態を指すのです。
このサルコペニア肥満は、一般的な肥満よりも生活習慣病リスクを高めるだけでなく、歩行能力を低下させることが指摘されています。要するに、命に関わる病気の発症リスク、寝たきりになるリスクを高める肥満といえるのです。
「メタボリックシンドローム」との違い
メタボリックシンドローム、通称メタボは生活習慣病を引き起こすことで一般的に浸透してきています。
メタボの判断基準は
「内臓脂肪型肥満」+「高血糖・高血圧・脂質異常(このうち2つ以上の症状)」
サルコペニア肥満は
「肥満」+「筋肉量の低下」
のことを指します。
メタボもサルコペニア肥満もどちらも健康を害するものですが、一般的な違いは把握しておきましょう。
過激なダイエットがサルコペニア肥満を引き起こす
過激なダイエットと称していますが、ココでは「運動量を増やさず、食事量だけを極端に減らすダイエット」のことを意味します。
前述でも述べましたが、サルコペニア肥満は筋肉量の減少が大きく関与してきます。ですから、いくら痩せたいからといって、極端に食事量を減らすダイエットを試みるのは良くありません。
その理由として、食事量を極端に減らすダイエットでは、脂肪よりも筋肉量が減少する可能性が出てくるからです。
また、筋肉量は25歳以降から徐々に老化し、その量を減らしていきますので、その時期に合わされば更に悪影響を及ぼします。
特に若い世代には、「○○だけ食べる」という低カロリー食品しか食べないダイエットや、「○日間絶食」などの運動ではなく食べないダイエットを試みる人が多いように感じます。
それらを実行すると筋肉量が減少するので、将来のサルコペニア肥満予備軍となります。ですから、ダイエットをするにしても、極端な食事制限ダイエットを実行しないように心がけましょう。
サルコペニアを防ぐダイエット方法
(1)食事制限だけでなく運動も取り入れたダイエットをする
(2)特に運動は筋力トレーニング(スクワットや腕立てふせなど)を行う
(3)食事はタンパク質(アミノ酸)をメインにしたものにする
以上の3つのポイントを抑えたダイエット方法を試してください。
筋肉量をチェックしましょう
あなたは椅子に座った状態から片足で立ち上がることはできますか。もし30代までの人が片足で立ち上がることができなければ、筋肉が不足していることになります。もし20代以下であるならば、あなたの筋肉量の少なさは深刻な問題であることを肝にめいじてください。
このチェックで引っかかった方は、下記に記した筋トレを実践するか、専門家の支持を仰いで筋肉量を増やす努力をするようにしましょう。
筋力を増やす運動のポイント
1.自分に適した負荷をかける
筋肉量は人それぞれで、その筋肉量に適した負荷をかけなければ効率よく効果を得ることができません。例えば負荷が強すぎれば怪我をしますし、逆に負荷が弱すぎれば筋肉量は増えません。もし自分に適した筋肉量がわからなければ、お近くのジムの専門家に相談してみるのも一つの手です。
2.正しいフォームでゆっくりと行う
正しいフォームで行うことが、怪我を防げることだけでなく、効率よく筋肉を増強する近道です。また、ゆっくりと行うことで、筋肉への負荷が高まり、更に効率を上げてくれます。
3.休みの日を作る
筋肉はトレーニングをすることで傷つき、それを修復することで強化されます(難しい言葉で超回復といいます)。目安としては筋トレを3日連続で行い、次の日に休みを入れるというサイクルがよいとのことだ。
以上
(2012/09/23)
執筆:比嘉武詩
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