ローフードダイエット(笹生式・関戸式・吉川式)
2011.11.18
ひとことで言うと:加熱すると食べ物は死にます
ダイエットガイド 河口哲也
■■ ローフードダイエットの概略 ■■(執筆:比嘉 武詩)
ローフードダイエットとは、「Raw Food」つまり食材を加熱せずに生のまま食べる(厳密には生か48℃以下で調理した)食餌法を実行することにより、食材に含まれる豊富な栄養素と酵素を体内に取り入れ、代謝や排泄をスムーズに行うことで自然にやせようとするダイエット法です。
私たちの体は、米やパンなどに含まれる炭水化物、肉や魚などに含まれるタンパク質、そして油やバターなどに含まれる脂肪を主なエネルギー源として活動しています。しかし、それらの栄養素は実際にはそのままの形で利用されることはありません。例えば炭水化物ならブドウ糖、たんぱく質ならアミノ酸といった具合に、別の物質に分解した後に利用しています。
このような「炭水化物→ブドウ糖」という変化をさせるためには「酵素」と呼ばれる物質が必要です。人体にはおよそ3000種類の酵素が存在すると言われており、それぞれが生命活動に欠かせない役割を担っています。もしそれら「酵素」が体内に不足すると、代謝活動がスムーズに行えず、本来蓄積しなくてもよい脂肪を体内に溜め込み、太ってしまうのです。
これら酵素は大きく分けて3種類あります。一つは、「代謝酵素」と呼ばれる吸収したエネルギーを体内で効率よく活用するための酵素。二つ目は、「消化酵素」と呼ばれる食べ物の消化吸収に働く酵素。そして3つ目は「食物酵素」と呼ばれる、食物が持つ酵素です。
これら酵素のうち、「代謝酵素」と「消化酵素」は体内で作られます。そしてこの2つの酵素は、もともと同じ原料から作られているので、たとえばもし「消化酵素」を大量に使用したならば、その結果「代謝酵素」の生産量が減ってしまい、代謝を妨げてしまうのです。
このようなトラブルを解決できるのが、生の食物の持つ「食物酵素」です。生の食物がもつ食物酵素は、体内で代謝酵素や消化酵素を助け、正常な代謝を維持するのに役に立ちます。つまり、生の食品を食べると、エネルギー代謝がよい痩せやすい体になるのです。
今回は、それらローフードダイエットのうち3つの流派についてご紹介します。
笹生式ローフードダイエット
■■ 笹生式ローフードダイエットの発案者プロフィール ■■
笹生暁美(さそう あけみ)。フード・デザイニスト。米国リビング・ライト・カリナリー・アート・インスティチュートの公認インストラクター。東文化大学文学部英米文学科卒。大手化学会社を退社後、コルドンブルー・ロンドン校でお菓子を学ぶ。帰国後、輸入商社に勤めながらマクロビオティック・リマクッキングスクールの師範科を卒業する。現在は料理教室を主宰する。主な著書として「酵素でやせるローフードダイエット/アスペクト」などがある。
笹生ローフードダイエットの続きは次ページへ
ローフードダイエットのダイエットガイド的解釈は最終ページへ
ダイエット法100選にもどる
その他ダイエット法にもどる