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Dietguide:Tetsuya Kawaguchi

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更新日 2013-03-20 | 作成日 2007-11-18

通勤と運動を同時に

~自転車のすすめ~

百家争鳴ダイエット学12(2005年4月21日沖縄タイムス寄稿文より改変)

「ダイエットに運動を取り入れるのは、それをする時間の確保が難しい」とは「百家争鳴ダイエット学10」のコラムでの話だ。ただし一つだけ、時間をかけずに運動をする方法があるので今回はそれをお教えしたい。その方法とは二つのことを同時に行う「タイムシェアリング」。別の名を「ながらダイエット」と呼ばれる技法である。

例えば、バスや車を使って通勤に片道一時間かけている人がいるとする。もし、自転車を利用しても同じ時間で通勤できるのであれば、通勤手段を自転車に変えることによって通勤とエクササイズを“同時に”行うことが可能になる。

もともと通勤のために使っていた時間を利用するので、実質的に運動することにより、余計に費やされる時間はゼロ分である。

沖縄県でよく見かける模合(もあい)という風習も必ず食事会や飲み会にする必要性はないのではないだろうか?例えば、おしゃべりをしながら公園をウォーキングするという模合にすれば、模合の目的を達成しつつ運動不足も解消できる。

サルサ200.jpgまた、ダイエットのためではなく趣味としてスポーツやダンスを行うのも「娯楽とエクササイズ」を同時に行うタイムシェアリングの一種とも言える。サルサやサンバ、フラメンコにヒップホップなどを楽しんでいる女性にスタイルがいい人が多いのは、趣味を存分に楽しんだ“おまけ”でしかない。

その中でも沖縄の方に特におすすめしたいのが自転車の利用である。正確な統計があるわけではないが、県民の自転車の利用率は他県に比べて著しく低いと思われる。

NTTが発行している職業別の電話帳タウンページで調べてみると、県全体での自動車販売店の総数は約70件である。人口が同じくらいの山形県、滋賀県のそれは、およそ470件と320件。沖縄県よりも面積も人口も少ない香川県でも約170件だ。

先日県内のあるスポーツクラブを見学させていただいたが、車でやって来た人々がスポーツクラブの中で一生懸命、自転車をこいでいた。スポーツクラブに自転車で行けば、より時間を有効に使えるのではないだろうか?

ダイエトは一見「食事」と「運動」の問題ととらえられがちである。しかし実際には「心(考え方)」の問題が最も重要ではないかと思うことも多い。「自転車は健康にも環境にも良い」「汗を流すのは気持ちが良い」。ちょっとした考え方の違いが肥満とスリムの分岐点のようにも思われる。


(ダイエットガイド河口哲也)

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