無意識にダイエットが実行できる未来が来る!?拡張現実と拡張満腹感とは(ダイエットガイド.jp)

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Dietguide:Tetsuya Kawaguchi

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更新日 2012-06-24 | 作成日 2007-11-18

無意識にダイエットが実行できる未来が来る!?拡張現実と拡張満腹感とは

2012年3月15日~17日に日本科学未来館にて開催された「インタラクション2012」で、東京大学の鳴海拓志さんらが「拡張満腹感(拡張現実を利用した食品の見た目を操作し、満腹感をコントロールすること)」という研究テーマを発表した。

「拡張現実」とは専門分野でない方には聞きなれない言葉ですが、ウィキペディアの説明を引用すると「現実環境にコンピュータを用いて情報を付加提示する技術、および情報を付加提示された環境そのものを指す言葉」という意味らしい。例えば実際の目で10cmに見える物体を、コンピュータを介して20cmあるいは5cmなどのより拡大縮小したり、その他現実には見えないものを追加したものを見せることらしい。

この拡張現実を利用することで、どうも満腹感をコントロールする可能性があるらしいのだ。私たちが「満腹だ」と感じる場合は、胃の膨満感や血糖値の上昇などを体が感知して得られるようなのですが、鳴海先生によれば「食事の見た目の量」や「おいしそうに見えるかどうか」などの視覚的環境の変化も大きいとのこと。

そこでこの定説を実証するために被験者にオレオを満腹になるまで食べ続けてもらい、食品の部分だけを大きくしたり小さくした時、何枚で満腹だと感じるかという実験を行なったそうです。

結果としては通常と同じサイズのオレオでは11枚で満腹だと感じたのだが、拡張現実で実際よりも2/3に小さく見させたオレオを食べさせた場合は13枚、通常よりも1.5倍大きく見せた場合は7枚で満腹したという。

鳴海先生によれば、見た目のサイズを操作するだけでも±10%は食べる量を変化させることができるとのこと。また食欲減退をさせる色彩などのエフェクトも使用していないため、実際と同じ「食べる喜び」も奪わないですむとのこと。

今後の課題点としては、食事のために視覚を変化させる専門の機械を装着し、食べるものを直接見なければいけないため、「~ながら」食べができない点です。また、いちいちそれらの機械をつけるという手間も課題点のようです。

このシステムが実用化できたとき、もしかしたら無意識のうちに食事量を減らせ、無理なく痩せるという未来があるのかもしれませんね。

(2012/03/17)

執筆:比嘉武詩

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