運動しても痩せれない!?米紙で紹介された内容とは
ジムに通ったり、自宅でエクササイズを行なっても痩せなかったという経験はあるでしょうか。「ダイエット=食事制限」という定義と共に「ダイエット=運動」というものも定着していますが、この後者を否定する内容が米ニュース雑誌である「TIME」で紹介されていました。
TIMEによると運動を行うことで空腹感が増し、結局運動しなかった時と同じ結果になるというのだ。そもそも人間は消費したカロリーを取り戻そうと動くため、運動した後ほど自制心が聞かず、過食に走ってしまいがちで、もしかしたら運動したのに太ってしまうことだってあるのだそうです。
なおこの内容の根拠として科学雑誌「PLoS ONE」にてチャーチ博士がだした論文だとしています。
チャーチ博士が行なった実験として
(1)464人の肥満女性をA~Dの4グループに分ける。
(2)Aグループにはパーソナルトレーナをつけ1週間に72分運動させる。
(3)Bグループには1週間に136分の運動を行わせる。
(4)Cグループには1週間に194分の運動を行わせる。
(5)Dグループには今までどおりの運動量を維持させる。
(6)この4グループの食生活は変えず6ヶ月間実施する。
の(1)~(6)の条件で行なった結果、6ヶ月後全てのグループの体重は減ったのだが、運動を行ったA~Cグループといつも通りの運動量行ったDグループの体重の落ち方に大差がなかったようなのです。ちなみにグループDは定期的な健診により食生活が改善されたことで痩せたと推測されているようです。
特にA~Cグループの中には運動したのにもかかわらず体重が約4.5kgも増えた人がいるなどという人もいました。チャーチ博士はこのことを「代償作用」と呼んでいます。
代償作用とは何かを行なうことである何かを失った場合、それを取り戻そうという高いモチベーションがかかる心理作用のことを指します。
例えるならば、もし運動を行うことで今まで維持していたカロリーが減ったのならば、それを取り戻すために日ごろよりも多く食べるという行動にモチベーションがかかり、運動した分またはそれ以上のカロリーを食べてしまうことです。
では気合で乗り越えられるのではないだろうか。そのことについて心理学者であるマーク・ムレイブン氏とロイ・バウマイスター氏が論文にて「自制するのは短期的にはできるが長期的に行えない」と発表しています。つまり自制心は短期的には保てるのだが、ある程度長期化すると効かなくなるのが普通だということなのです。
この内容が「ダイエット=運動」という定説を完全に否定する根拠とは断定できませんが、自分の心の持ち方がダイエットに大きく影響することはわかります。
ですから、自分に無理のない運動や食生活の見直しが一番ダイエットを維持していく上でのベストな方法なのかもしれませんね。
(2012/02/06)
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