揚げ物を食べるときは「昼食」が良い!?
2012年8月2日号の女性セブンにて、山口大学時間学研究所教授の明石真先生が、もしダイエット中に揚げ物を食べるならば「昼食」に摂取するのが好ましいとコメントした。
そうコメントした明石先生は人間の細胞に存在する「時計遺伝子」を研究している一人です。時計遺伝子とは、人間の細胞にある約25時間をひとつを周期としてリズムを刻む遺伝子のことを指すとのこと。これは一般に体内時計などと呼ばれるもので、細胞が脂肪をためる働きも制御しているので、このリズムに合わせた食生活を送ることで、ダイエットにも効果を発揮するといわれているそうだ。
明石先生によれば、時計遺伝子の1つが細胞に脂肪をため込む酵素の働きをコントロールしており、昼間はその酵素の産生(細胞で物質が合成・生成されること)が少なくなるので、脂肪をため込みにくい状態になるとのことだ。
つまりその考えを肯定するのであれば、昼間はあまりカロリーを気にせずに食事をしてもよいということになります。
ただしその考え方に警鐘をならすのが管理栄養士の牧野直子先生です。
牧野先生も昼食に1日のうちで「高カロリーな揚げ物などの食事」を食べるのは昼に適しているとしているが、それだけを意識しすぎで、栄養バランスのとれていない昼食を摂取することは太りやすい体質になってしまうと述べています。
その理由として、ビタミンやミネラルなどの不足が生じると代謝が悪くなってしまうからだそうです。ですから、ある程度は栄養バランスも考えながら食事をしなくてはいけません。
なお、栄養学的に体内リズムに合わせた食事として、「朝食が7~8時、昼食が12~13時、おやつは15時(アボカドやナッツ類などの低カロリーナものだけ)、夕食が19~20時」にとることをオススメしています。
私たちの体は、食事によって血糖値を上げてエネルギーを得て活動し、血糖値が下がってくるとお腹が空いて再び食事をするということを繰り返しています。ですから、そのリズムは4~6時間おきになっており、それにあわせて適切な食事を取ることが、体内リズムにあった食事なのだそうです。
ちなみに体内のリズムとあわせてダイエットを行うと試みた、フランス出身の抗老齢医学博士であるClaude Chauchard(クロード・ショーシャ)先生が発案した「ショーシャ式体内リズムダイエット」というものも存在します。
彼は消化を行なう臓器のリズムに合わせて食事を行なうことで、内臓の負担を減らし、体内環境を整えることで痩せることができると主張しています。
参考までに彼がオススメする食事の時間帯と食材例を下記に載せておきます。
(2012/07/20)
執筆:比嘉 武詩
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