飲むと美人になれる?人気の美容成分とは
「健康産業新聞」が2012年の上半期「人気受注素材ランキング」を発表したので、その内容を紹介します。
2012年上半期の人気成分トップ5
1位:コラーゲン
テレビにCM、広告などで「肌に潤いを与える」などの謳い文句に認知度の高いコラーゲンは、食品、パウダー、ドリンクなどラインナップも増え続け、昨年は原料で年間6,500トンもの出荷量があるのだそうです。美肌効果に弱い皆さんもこの成分には負けてしまうのかもしれませんね。
なお株式会社堀場製作所の最高顧問で医学博士でもある堀場雅夫(ほりば まさお)先生によれば「コラーゲンの嘘」の記事でコラーゲンの効果を否定しています。
安易にうのみにするのは良くのないのでしょうか。
2位:グルコサミン
こちらも1位のコラーゲンと共に人気の高い美容成分で、ちらかといえば美容効果よりも、関節系で悩む50歳以上の女性に人気なのだとか。宣伝などで行れている効果は「抗炎症効果」「軟骨再生」「アンチエイジング効果」などがあげられます。
なおこちらもその効果完全に証明されているものではなく、医療法人社団桐英会はじめクリニックの「健康情報のウソ・ホント」の記事によれば、
「グルコサミンは単なる糖に過ぎませんから、主にダメージをうけた軟骨を元に戻したり、しなやかさを保つ働きなどありません。また、軟骨が分解するのを防ぐ方向の代謝にも影響を及ぼしたりしません。抗炎症作用などあるはずもありません。痛みの第一の原因である軟骨のすり減ったよく曲がらない関節組織を元に戻すことによって、痛み、腫れを緩和し、組織をしっかりしたものにする働きなど絶対にありません。(一部抜粋)」
とコメントしています。
3位:プラセンタ
プラセンタは英語で胎盤という意味を指します。 しかし健康食品や化粧品で「プラセンタ」と呼んでいるのは胎盤そのものではなく、胎盤から細胞分裂を促進する成長因子(グロースファクタ)や他の栄養素を抽出したものことを言います。
広告等などで謳われている効果として「たるみやシワを改善」「新陳代謝促進で肌の若返り促進」「更年期障害の症状緩和」「鬱症状緩和」「体力アップ効果」などがあげられています。
サプリで使用されている素材としてはブタ、ウマ、海洋性、植物性など、原料でも幅広くなっているとのこと。
4位:レスベラトロール
レスベラトロールとは、植物にとってかかせない抗酸化物質ポリフェノールの一種で、一般的には赤ワインの原料となるブドウの皮や種子に多く含まれる成分です。
効果としては「メタボ予防」「アンチエイジング効果」「認知症予防」などがあがられており、昨年ではNHK系列の「長寿遺伝子に働きかける」のテレビ番組でも取り上げられ、認知度が一気に上がったのだそうです。
5位:酵素
酵素とは、タンパク質の一種で、消化や呼吸・代謝など私たちのあらゆる生命活動を支える物質です。人間の体内には3000~4000種類もの、たくさんの酵素が存在していると言われており、それを大きく分けると「消化酵素」「代謝酵素」「食物酵素」 の3つに分けられます。
効果としては消化を補助する役割があるため、代謝が悪くなることを防ぎ、肥満防止効果や健康増進に役立つとのことだ。
なお愛知学院大学の大澤俊彦教授によれば、酵素の入っている飲料を飲んで、体内に酵素を取り入れましょうといって、販売をしていますが、あれは酵素飲料のメーカーやそれを販売している店の嘘とNHK系列「あさイチ」の番組でコメントしていたので、全ての商品が効果を発揮するとは限らないようです。
ちなみに酵素系のダイエットとして「ローフードダイエット(笹生式・関戸式・吉川式)」「ビバリーヒルズダイエット(パイナップルダイエット)」などがあるので、興味のある方はお読みください。
その他の人気成分
1.ルテイン
ルテイン(Lutein)は緑黄色野菜や果物などに多く含まれるカロテノイドの一種です。ルテインは、代謝されてゼアキサンチンという物質に変わり、人間の目の黄班部や水晶体に作用し、目に関する症状を改善(ドライアイや疲れ目、仮性近視、老眼、白内障、緑内障、飛蚊症、網膜剥離などの目の病気の予防)すると謳われています。
多く含まれる食材として「ほうれん草、ブロッコリー、キャベツ、ケール、ブルーベリー、カシス」などあげられます。
2.ウコン
二日酔いに効果があると謳われるウコンですが、最近では肝機能の改善がアンチエイジングにつながるとし、美容効果が期待されるようになっているそうです。
3.その他
乳酸菌、青汁素材(大麦若葉・ケール・明日葉)、ヒアルロン酸などのおなじみの成分の人気度が高いようです。
以上
(2012/07/31)
執筆:比嘉 武詩
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